バイオマス発電と破砕機

バイオマス発電における破砕機の役割

バイオマス発電では、主に原料の前処理で破砕機が活躍しています。

湿式メタン発酵と乾式メタン発酵の違い

バイオマス発電において、主流になってきたメタン発酵。
メタン発酵とは、メタン生成菌の力を借りてバイオマス原料からバイオガスを作り出す方式のことで
作り出したバイオガスを様々なことに利用します。

メタン発酵には大きく湿式、乾式の方式があります。

湿式乾式
混合法完全混合押出流れ
前処理の必要性前処理破砕や水による希釈が必要前処理破砕が必要
場合により加水が必要
C/N比希釈により適切であることが多い紙や木を混合し調整が必要
発酵温度中温・高温高温
残渣液状/水処理が必要固形だが含水率↑/場合により脱水が必要
主な原料分別済み生ごみ
食品残渣
スラリー状の家畜ふん尿
生ごみを含む可燃ごみ
生ごみ+庭ごみ(草木類)
イメージ
原料とメタン発酵菌の入った汚泥を攪拌する

原料表面にメタン発酵菌がとりつく
参考文献:メタン発酵システム-基礎から実務まで知り尽くす-/一般社団法人日本有機資源協会編

発酵によって得たバイオガスの燃焼で発電するバイオマス発電では、発酵効率を高めるのが重要です。
破砕によって原料の粒度を揃えることで、燃焼効率を上げ、それがガスの安定供給に繋がり、結果的には安定した発電を助けることになります。

ヘリオスの破砕機は大きなものを小さくすることはもちろん、不揃いなものの粒度(大きさ)を揃える用途にも最適です。

バイオマスとは

バイオマスとは生物に由来する有機性資源のこと全般を指します。(化石資源を除く)
バイオマス原料には実に様々なものが含まれておりその一つだけをとってバイオマスということはできません。いわゆる家庭から出る一般廃棄物もバイオマスであり、利用されずに切り倒された材木もバイオマスです。
下水から出るごみも、畜産で排出される糞尿もバイオマスです。
またバイオマス発電のために栽培される作物資源もあります。